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< 女子 >
今日は女子のほとんどが集まってこないだろう、と私は予測している。金曜日はもともと女子は家の中で母親のお手伝いをしたり、下の子の面倒を見たりしなければならない日だけど、今回は侵攻で、家の中でしなければならない仕事がそれだけ増えているだろう。家に帰れなくて遠くへ避難してしまった子もいるかもしれない。それに、侵攻直後に娘が目の届かないところに行ってしまうことに反対する親もいるかもしれない。
指定の時間が近づくと、数人ずつ事務所に集まってくる。結局、女子20人中7人集まってくる。アイヤ、ヤスミーン、デゥア、ファーティマ、サマル、ハイファ、ワラッ。期待していた以上の、まずまずの集まりだ。みんな、疲れた表情をしているけど、元気そうで一安心する。
甘い紅茶を入れて、みんなでそれを飲みながらそれぞれの家の現状について話をする。アヤとワラッの家族は侵攻時にそれぞれの家から逃げて、今はなんとか親戚のところに泊まらせてもらっている。ヤスミーンの家族は侵攻時も今も自宅で住み続けているけど、今は2階にいることは危険過ぎるから家族全員1階で生活している。そして、家の大事な家具は全て親戚の家に預けて、いつでも逃げられるようにしている。彼女たちはみんな、ここ3日間電気と水道がまったく機能していない生活を送っている。
彼女たちに、欠席している女子のことを聞く。全員の行方を知らないが、分かる範囲で話をしてくれる。家が人形の家のように削られてしまったランダの家族はその後、家から逃げたけど行くところがなくて、仕方なく親戚が経営している養鶏場に敷布団と毛布を持って行って、今もそこで寝泊りしているらしい。ジハーンが住んでいる建物にはますます銃弾の跡が増えている。ウィサームの家は以前もブルドーザーに部分的に破壊されたこともあったが、今回の侵攻ではイスラエル兵が何人も家の中に入ってきて、「ここには必ず地下トンネルがあるはずだ」と言って床のタイルを全て剥がしていったという。だが、ウィサームの家にはトンネルなんてなかった。
彼女たちと1時間くらいこういった話をしていたら、1人が「今日はただしゃべるだけなの?」と尋ねてくる。「何がしたい?」と問い返すと、「レーベ(ゲーム)!何か楽しいことがしようよ」と言ってくる。他の女の子たちも深くうなずく。
大声で声を掛け合いながらゲームに夢中になっている彼女たちをみて、私たちスタッフは少しだけホッとする。この子たちはまだ笑うことを忘れていないで良かった、と思う。 |