NPO法人 地球のステージ
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更新:2004年7月24日
 
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2003.7.5 カザより
2003.7.7
 ガッサンのワークショップ
2003.7.10
 ガーダはソーシャルワーカー
2003.7.11 海へ
2003.7.11
 伊達な男 ハーディ
2003.7.12 ユミ
2003.7.13 海だ!
2003.7.15
 ガザの海辺から
2003.7.18 平和の貝殻

 

平和の貝殻

最終日である
今日は朝からダルウイーッシュ氏にラファの街の国境線付近を回ってもらった。
前回来たときよりも攻撃の状況が減ってきていることを感じる。
状況はよくなり,国境線付近の人も比較的安心して暮らしていることが感じられた。
しかし,やはり海側は完全に占拠されており,ダルウイーッシュ氏も「このまま行けば海なんだけどなあ」とつぶやく。

そう,ラファは海の街なのに,海へ行けないのだ。
しかし,確実に明るい話題が増えている。
ここにいると,例のロードマップが着実にこのままいくことを願うばかりだ。
昨日は,桑山作のワークショップを展開した。

少女クラスをつれて海に行った日,美しい海岸線沿いにはたくさんの貝殻があった。
でも長年波に洗われて、かけらになり、砂になる一歩手前という小さなものばかりだった。

でもそんな貝殻を集めていると、少女たちが次から次へと寄ってきた。
ナハラが寄ってきた
「貝殻集めてるの?」
「そうだよ」
「そんな小さいものばっかり…もう少し沖に行くとちゃんとたものがあるよ」
そう言ってナハラは海に入っていった。
そして集めてくること…
あっという間に手のひら一杯の貝殻が集まった。
ハディールが一杯の貝殻を渡してきながら話しかけてきた。
アラビア語が分からない桑山なりに一生懸命ボディ・ランゲッジで訳していくと、
「何に使うの?」
「日本にもっていこうと思うんだ」
「そして何に使うの?」
「ガザの海のことを伝えるのにいいかなと思って」
「・・・」
「なんか変?」
「…日本って遠い?」
「そうだね。でも海はつながっているんだよ」
「日本にも海はあるの?」
「囲まれているのさ」
「じゃあ,この海も日本につながっているんだね」
「そう,だからこの貝殻はその”証し”みたいなものだと思うから,日本にもっていきたいんだ」

 
「海はつながっている。」

それを聞いたときに,思い浮かんだ。
この貝殻に彼女たちの気持ちを載せて届けよう・・・。

「みんな,”大切なもの”を5つ思い浮かべよう!!」
英語クラスの寺畑さんが少女たちに伝える。
あれから4日後の通常クラスだ。
アブデル・ハーディが訳し,みんなは紙にそれぞれ書きはじめた。
「友達?家族?ぬいぐるみ?プレゼントされた大切なもの?」
そんなものが出てくると想像しながら,じっと見ていた。
そして,一人一人が出てきてホワイトボードに書く。とにかくアラビア語で書いてもらう。
12人すべてが書き終わったところで,みんなで英語ではなんて言うのか、その横に書き始めた。

その訳を聞いて,本当に驚いた。
出てきた,少女たちにとって大切なもの・・・。
「平和」「エルサレム」「愛」「友情」「自由」「旅行」「神様」・・・・
どれも,具体的な「もの」ではなく,「概念」的なもの。
もちろんエルサレムは「具体的なもの」であったが,これもかなりイメージに近い。
12歳,13歳でこんなことを考えている。
一番多かったのは「平和」と「自由」だった。
それは「今ないもの」だからこそ,余計に「大切なもの」と思えてくるものなのだろう。
願ってもなかなか手に入らないものだからこそ強く願い,そして大切に思う・・・
そんな真剣な姿勢がホワイトボード一杯に書かれた単語にこめられていた。

「じゃあみんな,それを貝殻に書いて,日本に送ろう!!」
「はーいい!!」
とっても元気にわいわいと始まった。
小さな貝殻,大きな貝殻・・・それぞれの中に,彼女たちの「大切なもの」が英語で書かれていく。
あまり上手とは言えない英語の書き方だが,とっても大切なメッセージが貝殻に乗った。

Peace、Freedom、Love・・・
日本ではありきたりのようになり,余り使われなくなった単語かもしれないが,彼女たちにとってはとてもとても大切なものなのだ。
やがて,60を越える貝殻が完成した。
「平和の貝殻」
日本に持ち帰り,パレスチナを理解してもらうためにとてもインパクトのある作品だ。

「地球のステージ」は今後も現地の事務所を中心にこの活動を続けていきます。
今日は,少年クラスですが、彼らにとっての「大切なもの」を残りの貝殻に書いてもらい,日本にもち返ります。
そしてパレスチナ支援のための募金のお礼として有効活用し,そうして集まった資金をまたこの少年少女たちの笑顔のための
ワークショップ,英語クラスのために使う予定です。
詳細は会報誌とホームページ上でお知らせします。

桑山は20日夜に日本に帰国し,21日よりステージ活動に戻ります。

桑山紀彦

パレスティナ事業関連
☆由美のラファ日記☆ ☆活動支援報告 桑山☆
・第1回 03.2.3〜
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