NPO法人 地球のステージ
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更新:2004年7月24日
 
 NPO法人「地球のステージ」では、海外において支援活動を行っています。
2003.2.4 /パレスチナ到着
2003.2.5 /ジェニンという町
2003.2.6 /約束の大地
2003.2.7 /休日
2003.2.8 /パレスチナの医療
2003.2.9 /講義の日
2003.2.10
   ジェニン難民キャンプ診療所
2003.2.10/ムジーブとラムジ
2003.2.11/エルサレム入城
2003.2.14/ガザに入る
2003.2.15/ホット・スポット
2003.2.17/アトファルナ聾学校
2003.2.18/アトファルナという存在
2003.2.19/閉鎖
2002.2.20/ハインユニスの戦闘

 

アトファルナ聾学校/2003.2.17

ガザ市のはずれにアトファルナ聾学校という、NGOが運営する学校がります。
実に210人の生徒さんを抱えて、元気に運営されているところなのですが、今日はここに入りました。
今日、日曜日からイード(旧正月の祝日)あけで本格的に活動していました。
すごい学校です。先生も職員も、そして生徒たちもとてもやる気があります。
アジアの途上国には絶対に見られないほどの設備と、人材、そして気概を感じました。
正直うらやましい。

さて、以下のスケジュールで、思いっきり活動させていただきました。
 9時〜10時  学校内の見学
 10時〜12時 11歳に限定した描画テストと、質問紙テスト
 12時〜14時 個人カウンセリング・・・3ケースと会いました
 14時〜15時 先生たち対象のワークショップ
月曜日もこれと同じ日程でこなします。ただ、11歳のところは12歳に変更されます。

3)11歳に限定した描画テスト
 正確に解析はしていませんが、みんなある一定の精神的エネルギーを持っています。それは勉強を続けたり、友達との 関係を構築したり続けたりするには足りているもののようでした。
 しかし一方で、定規を使って幹を描いたり(バウムテスト)、茂る葉っぱの中に一杯の実を、それこそ強迫的に書き続 ける人もいて、ある意味「リラックスできない」「言われたことを完璧なまでにこなそうとする強迫概念」のような傾 向を感じました。
 もっと楽しめばいいのですが、その「楽しむ」ところに十分な力点が置けないでいる子どもたちの様子が伝わってきま した。そして18人の中で、折れた枝を描いた子が3人もいました。この「折れた枝」はしばしば難民キャンプなどの 中で遭遇する、トラウマを抱えた子どもに見られる所見として有名ですが、かなりの高率で、それが出たと思います。

4)11歳に限定したPTSDのチェックリスト
 これも追って正確に解析しますが、症状として多いのは「侵入症状」と「過覚醒症状」です。少ないのは「回避症状」 でした。これは、家族などに代表される「守ってくれる人」が近くにいるけれど、ストレスそのものは、自分で処理
 できない状況に置かれている子どもに多い傾向です。

5)個人カウンセリング
 こんなちょっといるだけの桑山に・・・と思って恐縮していましたが、3ケースが持ちこまれました。
 1)ケース1
  ハインユニスに在住する10歳の少女で、度重なるイスラエル兵のアタックを目の当たりにして混乱。
  勉強が手につかない状況でした。PTSDの症状も出ているので、なるべくグループセラピーなどは避けて、
  個人カウンセリングの中で、非言語的に、たとえば課題のある描画(あなたにとって不吉なイメージは何?とか、
  逆に幸運のイメージは何?と聞きながら描画を進めるもの)などを薦めました。
 2)ケース2
  聴力障害を認めたくない母親からの暴力、強迫的な接し方の被害を受けている子どものケースです。
  母親は第一子が障害を持ってきたために、自分のせいにされていると思い、自分を責めると同時に、
  本人も責めている状況でした。
  こういった場合は、教師などとの縦のつながりよりもSelf help Groupをイメージした横のつながりこそ
  大切なので、母親ミーティングを開催するように薦めました。
  そしてそんなときは、教師やカウンセラーが集まった母親に「教育的に」接することのないように
  気をつけることの重要性を強調しました。
  あくまで母親同士が自然な姿勢で会話できるような、いわゆるPure Counselling
 (困難を持ったもの同士がやりあうカウンセリング)の状況作りが大切であることを伝えました。
 3)ケース3
  難聴の度合いが軽度であるために、本人も家族もその障害そのものを否定しているケース。
  確かにわからないのではないのですが、それでも本人はこの障害については「大丈夫」と思っています。
  けれど救いなのは、「どの学校よりもアトファルナで勉強するのが一番いい」と思っていることで、
  その線に沿ってこの学校にいてもらう方向かなと思いました。
  説得はときに相手を傷つけますし、医学データを見せても否認している家族や本人に対しては、
  強力な説得はかえって逆効果かと思われました。

6)教員対象のワークショップ
 第1回目の今日はジェニンでもやりましたが、「バウムテストとHTPテスト・・・絵を描くことから見えてくる子ども の心の裏側」と題して1時間あまりのセッションを行いました。
 最初はアイスブレーキングも兼ねて、みんなでペンシルバルーンで犬を作りましたが、ノリがいいですね。
 みんなとっても喜んでくれました。
 そして実際に皆さんに描いてもらい、その解析方法を伝えていくと、とっても熱心な人々です。
 さすがです。
 午前中に生徒さんに描いてもらった絵も参考にしながら進めたので、かなり具体的になったと思います。
 熱気とともに、セッションは終了しました。
 明日は「風景構成法」というテーマで、描画を探ります。

月曜日にアトファルナで活動したら、火曜日は再度、もっとも危険といわれる地帯、ラファとハインユニスに入って
今後の活動の指標を探します。

パレスティナ事業関連
☆由美のラファ日記☆ ☆活動支援報告 桑山☆
・第1回 03.2.3〜
・第2回 03.7.3〜
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