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子どもたちの送り向かいをしているロゴ入りバスです
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パレスチナでは殆どの子どもたちが紛争の経験から情緒的な問題を抱えていると言われています。中でもガザ南部のラファのように、イスラエル軍による軍事的な圧力(銃撃、侵攻、家屋破壊など)で危険度が最も高い地域では子どもたちへの影響が自然とより深刻になります。特に12歳から15歳という年代層は、最も多感な時期に将来の展望もなく自分達が置かれている状況に対して恐怖や不安と共に強い怒りと無力感を抱いています。現地では全体的に心のケアに対する認知度は高いのですが、青少年を対象とした心のケアは殆どなく彼らの気持ちの受け皿がないのが現状です。本プロジェクトはこの問題に直接応えるために作られました 。
本プロジェクトはラファの最も危険な場所、国境線沿いや入植地付近に住んでいる12歳から15歳の青少年を対象にしています。子どもたちは家庭訪問を通じて紹介され、家族の承諾を得られた対象年齢の候補の中から最もこの活動を必要としていると思われる子どもたちを選んでいきます。現地ではなかなか「個体」としてみてもらえない青少年に対して、一人一人の子どもに対応できるために1クラスは少年少女をそれぞれ最大20人ずつの合計40人に制限してワークショップを行っています。期間は基本的に半年、前半は週3回、後半は週2回、子どもたちはワークショップに参加します。ワークショップは1回につき2時間ほどで、ファシリテーター、ソーシャルワーカー、そして日本人駐在員の3人体制で行われています。
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青少年に対して以下の4点を行っています: |
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1.スポーツの要素を取り入れた遊び
日頃のストレスの捌け口を提供し、同世代の青少年やスタッフとの信頼関係を築き上げることで孤立感から脱出することを心がけています。 |
ワークショップは毎回楽しいゲームで始め、日頃のストレスを発散しています。 |
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2.
描画等の遊戯療法・作業療法
描画や粘土細工などを利用した様々な遊戯療法で自己表現、自己発見の場面を提供しています。 |
個々人で作り上げる作品もあれば、少人数のグループに分かれ、協力し合いながら一つの絵を完成させている作品もあります。 |
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3.
演劇
演技を通して自己表現をすると共に、自己と他人の調和や協調について学べる場面を提供しています。 |
イスラエル人とパレスチナ人が土地を共有する約束を交わす劇を熱演する少年たち。 |
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4.
デスカッション
自分たちの心の傷を語ったり、仲間の考えや気持ちを聞いて討論することで、互いに分かち合い支え合う場面を提供しています。 |
自分が書いた絵を参考に、イスラエル軍の戦車が自宅に迫ってきた時のことをグループに話すワラー、14才。 |
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まずは子どもたちにとって参加しやすい(1)から活動を始めます。身体を動かし、日頃のストレスを発散しながら徐々にスタッフとの信頼関係、仲間との信頼関係を築き上げます。そして同時に(2)の要素も取り入れ、様々なアクティビティーを通して少しずつ自己表現・自己発見の場を増やして子どもたち一人一人の自信・自尊心を高めていくことを心がけています。
そして徐々に(3)と(4)も導入していって、グループで行わなければならない活動(例えば演劇など)を通して仲間意識・社会とのつながりをより強くすることを心がけています。
この他にもガザ市への遠足、コミュニティーに貢献する活動を行い、期間終了時には父兄に向けての修了式及び演劇発表会を設定しています。
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ガザ市への遠足の最中、真冬だというのに構わず海の中に飛び込む少年たち。 |
イスラエル軍の侵攻で家を失った人たちに手作りケーキとお花細工の贈り物を用意する少女たち。 |
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活動を通して子どもたちの自己表現の獲得、自尊心の高まり、そして自己と他者の豊かな関係作りなどを目的としています。また、特別なケースに対してはソーシャルワーカーが個別カウンセリングや家庭訪問などを行っています。 |
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子どもたちの日常をほんの少し変え、日頃のストレスの捌け口をつくり、自尊心を高め、同世代の仲間や社会とのつながりをより強くすることで彼らにこころの平安を取り戻すことを目的としています。子どもたちにとっての「居場所」を提供し、このような活動が「存在意義の実感」みたいなものにつながることを期待しています。それが彼らにとって辛い時の心の支えになったり、将来に対する希望につながったりすることを願っています。そして、紛争が続く中でも彼らが夢や希望を持てるための手助けをすることによって、将来彼らが社会に参加する時にその豊かな心を実際に和平への道に活かしてくれることを長期的な目標としています。 |
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