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外は快晴。9時過ぎに迎えの車で、ホテル「アガジィ」からJPFの本部に向かいます。昨日のイスラマバードからの山道走行のせいか、それとも荷物の疲労がたまっているせいか、首から肩にかけて痛みがあり重いです。
本部の周りには、他の援助機関の事務所も集まっていて、トルコの援助機関の規模が大きいのが印象的です。同じイスラム国家として果たす役割は大きいのでしょう。
ムザファラバードの街中には、大きな川が流れていて、それを挟んで険しい谷があり、斜面に家屋が点在しています。昨夜、イスラマバードからここに来る途中に、こういった多くの家屋が発する明かりを目にした時は大変感動しました。まさに宝石をちりばめたよう。都会の夜景よりも数段美しく感じられたのは、一つ一つの明かりから、そこで人々が生活していることを感じられたからだと思います。このそれぞれの明かりの下でそれぞれの生活が営まれていることに温かさを感じました。
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キャンプ内の子どもたち |
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11時ごろ、NICCOスタッフの林田さん、佐藤さんとキャンプに向かいました。車に揺られて15分ほど。揺られるというよりも、振られるといった方が正しいかもしれないです。それほど、パキスタンの人々の運転はスリリングです。
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キャンプ地は予想以上に広いという印象を受けました。歩いていると次から次へと子どもたちが握手を求めて寄ってきます。やけに多いなと思っていたら、実は今日は、学校はお休み。全部で5つの空っぽのテント学校をのぞくと、黒板、時間割表がありましたが、机、イスはありません。ここでどのような授業がされているのであろうか。子どもが登校しているときにぜひ見学したいと思います。
このテント学校以外のキャンプの子どもは私立の学校に通っているが、そこに行っても満足に勉強できているわけではないらしい。だから、このテントキャンプが充実すれば、こっちに流れてくるだろうとキャンプの人々は考えています。
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早速子どもが近寄ってくる
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実際にこの目でキャンプ地を見て、今回のキャンプ活動は、4月下旬という期限が定められてはいるが、撤退の時期が非常に難しいのではないか、というのが正直な感想です。キャンプを開いていることで、そこに住む人々は、食料をもらえる、水をもらえる、狭いながらも住む場所がもらえる。このままキャンプ生活を望む人も少なくないはずです。しかし、どこかで見切りをつけて、このキャンププロジェクトは打ち切らなければなりません。そうすると人々はもとの生活形態により近いかたちに戻っていくと考えられます。
それはキャンプ地を運営する人々にとってはきつい生活に感じられ、したがって、キャンプを閉じることにためらいが感じられるのではないでしょうか。しかし、パキスタンの山々に住む人々はもともとそれほど裕福な暮らしをしていたわけではないことを念頭におき、次の援助形態への移行が求められてくると思います。それでも、せっかく今回の援助活動でこの地に関われたのだから、以前の生活に戻るだけではなく、生活をより良く送れるような仕組み、枠組み、知恵を現地の人々が得てくれればと思いました。
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4時からは、JPF学生スタッフの小柴さん、石川君と、NICCOの森尾さんの四人で今後のサッカープロジェクトの打ち合わせをしました。やはりこうして誰かと話し合っていると、どんどんアイデアが浮かんできます。いろいろ問題も抱えていますが、なかなか楽しくなりそうで、非常に楽しみです。
今日のミーティングの主な内容としては、
@どの程度まで心理テストを行うか。
A参加人数及び日程をどのように決めるか。
B場所はどこを使うか。
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ミーティング風景 |
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@→バウムテストとFree Writingを行うことに決定。子どもに負担の大きいと思われる、もしくは不向きと思われる、HTQ(ハーバードトラウマ質問紙)、エゴグラム、SDSは行わないことにした。実施期間は初日月曜日の始め約1時間と、大会後が望ましい。
A→7人×4チーム×2クール行う。計58人。これでほとんどの子どもをカバーできるであろう。1クール2週間とし、プログラム評価、次クール準備のためにも、間に1週間のブランクをおきたい。前回の4チームをできるだけ引き継ぐようにし、それぞれのクールに2チームずつ割り当てることにする。そこにさらに新規のチームを2チームずつ割り当て、すなわち、各クール前回の2チームと新規2チームの混合となる。また、もし参加者が58人を5,6人オーバーするぐらいならば、1チームあたりの人数を増やして行う。大幅にオーバーする場合も議論されたが、今回のサッカープロジェクトを楽しんでもらい、また現地の先生などにもサッカーについて知ってもらえれば、当プロジェクト後にもサッカーを行うことができ、全ての子どもが楽しむことができると考えられる。そのためには、子どもだけではなく、先生を中心として周りの大人にも「サッカー」を知ってもらうことが必要である。ただ、プロジェクトに参加する子どもはシューズを買ってもらえる、多くの子どもがこれから先次々とキャンプを出て行く、といった課題もある。
B→今日キャンプ地を訪れたときに、離れた場所から前回のサッカー地である河原をながめたが、遠くからでもかなり地面が荒れていることがわかった。また河川の水量増加により、面積も狭くなっているとのこと。軍隊の土地が比較的整っていて、使用可能性があるが、道路に面しているため、30人近い子どもが集まると、事故につながる危険性がある。翌日11日(土)に改めて、土地視察をすることになり、その上でよく検討したい。
Cその他→「キーパー用に軍手、グローブを用意すればハンドのルールを理解しやすいのではないか」「チームごとに旗を作ろう」などなかなかおもしろい案も飛び出した。JPF学生の小柴さんはサッカー、石川くんはラグビーと、「スポーツ青年」が集まったので、これからもいろんな案を出し、検討し、協力して当該プログラムを進めていきたい。
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藤丸健太郎
2006.3.10
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