NPO法人 地球のステージ
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更新: 2006年4月2日
 
 
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 NPO法人「地球のステージ」では、海外において支援活動を行っています。
●パキスタンに生きる子どもたち
●医療を必要とする人々へ
 

 
 

〜医療の現場から〜

ここ、北部パキスタン、カシミール地方の州都ムザファラバードの街に、日本のNGOが集まり、JPF(ジャパン・プラットフォーム)の参加の元、それぞれの得意分野を活かして「キャンプ・ジャパン」を立ち上げました。収容人口は実に1000人を超える大きな越冬キャンプを今年の4月末まで運営し、厳しい冬を乗り切ってもらおうという事業です。

京都に拠点を置く社団法人「日本国際民間協力会(NICCO)」はこれまでの経験を活かし、さまざまな物資提供、調理場建設などを手がけてきましたが、このたび、久しぶりに医療事業を全面的に行っています。

「地球のステージ」は今回もNICCOと協力関係を結び、代表理事の桑山が現地に医師として入り、その医療事業を行っています。

さて「キャンプ・ジャパン診療所」には、常勤としてパキスタン人医師や準看護師、薬剤師などを配置し、青年海外協力隊平成14年度第一次パキスタン隊OBで、ウルドゥ語が話せる森尾看護師さんをも常勤として派遣し、別段(べつだん)コーディネーターさんとともに診療所を運営しています。




桑山は今回、半月間のタームでこの診療所に赴き、診療活動に従事しています。

日々の診療所で最も多く見られるのはなんといっても風邪、気管支炎、扁桃腺炎です。これらは急性上気道炎と呼ばれるものですが、寒い気候の中、十分な居住環境にないために体調を崩してこういった感染症にかかります。

診療では、もちろん投薬もしますが、昔ならではの「ルゴール・咽頭塗布」を行います。

これは「喉ぬーるスプレー」の現役のようなものを疳子(かんし)の先につけた綿に塗り、一気に喉の奥に塗りこむものです。よく皆さんのどの奥に触れられて「ゲー」となりますが、パキスタンの子どもは忍耐強く、ちゃんと塗らせてくれるからえらい!

思わず桑山も「塗った甲斐があった〜」と、満足気味です。



 
 


さて、そんな内科的な外来患者さんの中に混じって見られるのは外傷の人たちです。

この日は包丁でスパッと指を切った人がいらっしゃいました。早速、縫合しました。

日本から購入して持ってきた縫合セットと、消毒用のイソジンを使い、細かく縫っていきます。申し訳ないことにこの日はまだキシロカインのような麻酔薬がなかったので、麻酔なしで縫わせていただきましたが、本当にパキスタンの人は大人も忍耐強い!麻酔なしで縫わせてくれましたが、目はうつろになっていました。でも麻酔なしのほうが、回復期にこじれないということもあり、これはこれで立派な「医師・患者関係」であったと思っています。


   
 


一方、心のケア事業の一環として「サッカー大会」を開始しました。

サダカット女史の働きで、キャンプ内の10歳から12歳までの男子28名に集まってもらい、4チームが誕生しました。
名前はそれぞれ子どもたちがつけましたが、「チーム・勇気」「チーム・パキスタン」「チーム・カシミール」「チーム・シャヒーン(大きな鳥)」と、それぞれ個性的です。


 

すでに3日間にわたって練習しましたが、「チーム・シャヒーン」と「チーム・勇気」が拮抗して強力です。一方「チーム・カシミール」はガタガタ。う〜ん、カシミール地方を背負っているのでがんばってほしいのですが、どっちが自分たちの攻める方かわかっていない・・・。「チーム・パキスタン」はまだ戦力不確定の未知のチームですね。

いずれにしてもパキスタンはクリケットが盛んで、サッカーにはあまりなじみがない国です。だから子どもたちはついつい手を使ってしまう・・・という、イランの震災救援のときの白熱したプロ級のサッカー大会とは、えらく異なる展開ですが、それでも子どたちが一生懸命取り組むスポーツです。どんな状況でもやはりけなげですばらしいがんばりの姿を見せてくれています。

 


このまま天気が持てば毎日練習して、日曜日は午後2時からトーナメントマッチの決勝です。

今回28人の子どもたちはもちろん靴も何も持っていないので、一人一人の靴のサイズを測り今日、全員にシューズをプレゼントしました。
日曜日まで、どのくらい上達するかわかりませんが、NICCOスタッフの別段、森尾両名もプレーヤーとして参加し、雰囲気を盛り上げてくれています。

 

今回の医療事業と心のケア事業はこのように展開し、順調です。
皆様からの応援、募金はこうして現地の人々に直接届き役立っています。これからも「地球のステージ」の事業をどうか応援してください。
 
桑山紀彦 (代表理事/医師)

 

 

 
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