NPO法人 地球のステージ
 〒990-2402
山形県山形市小立1-10-30
 TEL:023-625-1182
 FAX:023-625-1206

更新: 2006年5月30日
 
ごあいさつ
ステージの構成です
地球のステージって何?
自主企画です
今後の予定
開催履歴です
プロフィール
写真です
ステージ関連グッズ
 NPO法人「地球のステージ」では、海外において支援活動を行っています。


イラン南東部地震救援 活動レポート 
04.1.28〜

〈2004.2.9〉 ・2004.1.29 バム到着
・2004.2.2 自分に何ができるか

・2004.2.3 サッカーコート完成
・2004.2.6 サッカー大会 その序章 続き
・2004.2.10 いよいよ練習試合が始まった
・2004.2.16 トーナメント本番 決戦の日が来た

・2004.2.16-2 いよいよ決勝だ
・2004.2.16-3 よき仲間と



夜の配給

いま、配給は夜に行っている。
NICCOもさまざまな経験をして、以前は日中に街に出かけていき、そして街角で配分していたのだが、人々が殺到して大変なことになったりしていた。それは他の団体も同じで、ある団体ではほとんど通りに投げ捨てるような形で配給したりしている。殺気立った住民に囲まれる恐怖を、地元のローカルスタッフはよく知っているのだ。
我々の配給チームはそれらの反省に上に立ち、人があまり動かない夜に、しかも一見意見丁寧に回って家族構成を聞き出し、そして配る。凍りつくような街をひたすら歩き、一見意見聞き出すのだが、日本人スタッフと赤新月社のスタッフ、そして通訳の3人が一組になり合計3チームが街に出ていくのだ。そしてクーポンをその場で発行し、それを持った人がトラックに行って支援物資を受けとる。その支援物資は実に大量の衣服と家庭用品だ。
通常家庭用品は1家族に一つ的な感じでMono-Itemと呼ばれる。これはサイズがないのでとにかく機械的に運んでいけば済むので比較的容易、取り組みやすい。しかし一番難しい配給品が衣服と靴だ。これには細かいサイズがあるので、会わないものを渡さないようにするとしたら、大変難しいし、手間がかかる。
NICCOはあえてそれに取り組んでいるので、現場サイドは大変な忙しさである。朝から延々と衣類を手提げ用の袋に詰め、成人女性、成人男性、成長後期の女性、男性、成長前期、つまり少年と少女、赤ちゃんの実に7つのカテゴリーにわけて配る。荷物を1日かけてカテゴリー別の大きな袋に詰め直す作業は、このイランに旅行者としてきていて、現地で「地球のステージ」が生活費を出すことで採用した朋子さんが総責任者である。2人のイラン人女性ボランティアに日本語を交えながら指示しつつ、この仕事を延々とする。



いよいよ夜になった。
6時出発はいつも遅れる。赤新月社に寄りスタッフが5,6人乗ってくる。ゾーン10と呼ばれる地区を担当しているのだが、その地域をよく知っている人たちだ。現場に着くと、まずトラック4台がフォーメーションを作り、支援物資を渡す準備が整う。そして我々を含む3つのチームがいよいよテントを回っていく。
崩壊した家の前に、あるいは広場に人々はテントを張って生活している。崩れた家から拾い集めてきた家財道具を狭いテントに並べて、窮屈な暮らしをしている。しかし皆一様に元気だ。

夜のテント・・・配給の仕事の途中で




 
14歳になるファティーマと言う女の子に会った。通訳のヤズダンを介して聞いてみた。
「暮らしはどう?」
「たいへ〜ん」
「どんなところが?」
「シャワーが浴びれない。トイレが遠いもん」
「そうだよね、他には?」
「う〜ん…」
「学校は?」
「行ってるよ」
「いつから?」
「先週に始まったんだ。友達が何人も亡くなっていた」
「そっか…、テントの生活はどう?」
「楽しいよ」
「??」
「だって、みんな一緒だし、夜はね、いろんな話をしながら寝るんだ。お父さんとかと一緒に寝たことはなかったから、いびきとか結構嫌だけど、でもやっぱり楽しい。つねったり、蹴ったりするんだよ」
「なんで?」
「だっていびきがうるさいから」
子どもたちにとっては、小さなテントはある意味家族の再融合を象徴するものなのかもしれないと思った。
2時間ほどでいつも終わるが、テントまわりの仕事は腰と足が痛くなる。トラックの上で支援物資を渡す仕事は、手が埃と汚れでガビガビになるし、腰も痛い。けれど終わって9時、皆と一緒にバスに乗ってテント基地に帰るその道中はもうわいわいガヤガヤと、実に楽しい。
「今日はすごい家族がいたんだよ。なんと16人家族なんだよ〜」
「いや〜、すごいテント発見、冷蔵庫やテレビ、FAXがあってね、もうエベレストのベースキャンプのテントみたいな感じだった」(見たんかい?)
そして決まって、桑野さん(NICCOインターン)チーム、智佳ちゃん(NICCOインターン)チーム、そして桑山のドクターKチームがそれぞれ何件回れたかを競い合うのだ。それを現地代表の津田さんがうれしそうに見つめている。彼女はこの配給の現場を総指揮を取っている。
苦しい仕事、忙しい、寒い、疲れる…。
でも終わったあとは確実に充実感がある。こうして、日本で集められた善意は丁寧に、毎晩被災者に届けられている。
税金のかなりの部分がJapan Platform(NGO、政府、経済界が一緒になってつくっいる協調団体)を通じてNICCOに提供され、現地で使われている。
我が「地球のステージ」に集められている募金も、確実に現地で働く人たちの人件費として使われ、この活動を活発化させている。桑山の活動もあと少しだが、現地で採用した形のボランティア、朋子さんがもう1週間残れることになりそうだ。そんな時にかかる経費を「地球のステージ」が負担することで、確実にステージはこの震災の支援に役立っていると思う。

 さて、今日は午後から練習試合だ。
 もう本気さながらである。
 結果は後ほど…

・2004.1.29 バム到着
・2004.2.2 自分に何ができるか

・2004.2.3 サッカーコート完成
・2004.2.6 サッカー大会 その序章 続き
・2004.2.10 いよいよ練習試合が始まった
・2004.2.16 トーナメント本番 決戦の日が来た

・2004.2.16-2 いよいよ決勝だ
・2004.2.16-3 よき仲間と

イラン南東部地震緊急支援トップページへ

このページのトップへ  
copyright 2004-2005 NPO法人 地球のステージ all rights reserved.