NPO法人 地球のステージ
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更新: 2006年5月30日
 
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イラン南東部地震救援 活動レポート 
04.1.28〜

〈2004.1.29〉 ・2004.2.2 自分に何ができるか
・2004.2.3 サッカーコート完成
・2004.2.6 サッカー大会 その序章 その1

・2004.2.6 サッカー大会 その序章 続き
・2004.2.9 夜の配給
・2004.2.10 いよいよ練習試合が始まった
・2004.2.16 トーナメント本番 決戦の日が来た

・2004.2.16-2 いよいよ決勝だ
・2004.2.16-3 よき仲間と




現地入りと、今後の活動

バムにたどり着いた。
日本を出発して約19時間、イランは遠いがそれでも翌日には着くから地球も狭くなったものである。
首都のテヘランに降り立ったのは夜中の1時過ぎ。苦労しながらもケルマン行きのチケットを国内線貨物受取書で手にして、3時にホテルにはいった。通信で苦労しながら4時すぎには寝たが、6時半には起きて国内線へ。ケルマン行き8:30発の飛行機に乗りこみ、ケルマンに着いたのは11時前だった。NICCOの現地スタッフ、ヤズドンさんの出迎えを受け一路バムへ。実に美しい山脈と平原が広がる。四季のはっきりしたイランであるが、雪をかぶった連邦とその手前に広がる低い草原は冬枯れしているものの、日本では絶対に見ることの出きない風景である。きっとアルゼンチンのパタゴニア地方ってこんな感じなのだろうと思いながら、バムまでの200キロの道のりをヤズドンさんのクルマで突っ走る。
阪神淡路大震災の時は岡山より東を目指して入ったが、加古川を過ぎた辺りから道路はがたがた、いきなり建物が崩壊している風景が広がって、明らかに「不連続面」が存在した。つまり「そこまでは日常の風景」そして「そこからは震災の風景」が、ある線を境に入れ替わるのである。



しかしバム市内にはいるとそういった「不連続面」は存在しない。つまり街が孤立して存在するので、砂漠を走る道はそのままいきなり崩壊した街、バムに私たちを導き入れるのだ。バム市郊外の広大な空き地には既に数百のテントが建ち並び、市の中心部の災害から逃れてきた人たちが移動してきていた。神戸の仮設住居の雰囲気とは違い、まさに難民キャンプの様相である。テント、給水車、国際NGOのロゴ…、まさにパレスチナ領内のアフガニスタン難民キャンプという感じである。

バムの崩れ果てた街

さて、市の中心部に向かった。
町並みが混んでくるところから、「Hot Spot」と呼ばれる激震地域が始まってきた。みるみる家が崩壊して何もないところがつながってきた。これはひどい…。
結局街の中心部は完全に瓦礫と化している。まともに立っている家はほとんどなく、ただれんがの崩れた小さな山が累々と続くのみだ。街は完全に消えてなくなっていた。

人々が口々に言う「It's gone!(いってしまった)」とはこのことだったのだ。阪神淡路大震災の時も家は崩れていた。しかし塀や柱、屋根の形がそれと見て取れて、そこに家があったことがわかったものだが、バムの街は違う。すべてが土に戻ってしまっているのだ。推定死者数は4万2千人と言われているが、正確な数はいまだ把握されていない。
 
この震災で孤児となった子どもは約6000人。
一瞬の出来事にしては、天を怨む間も無いほどの被害の大きさである。




BAFIA キャンプの夕暮れ

さて、BAFIA(バフィア)キャンプは世帯数381、総人口約1200人の巨大な避難民キャンプである。我が本拠地もこの中にテントを持っているので、毎日がBAFIAキャンプでの出会いの日々だ。テントの並んだ順に「2番」から「8番」までの区画に別れている。

現在桑山はそこでサッカーのトーナメント試合を企画している。
12歳の少年に焦点を当て、各地区で1チーム、合計7チームつくって練習をし、トーナメント戦を勝ち抜いて、優勝を決めるものだ。決戦は2月10日、それまでこの企画が盛り上がるように頑張らなければならない。
 



このサッカーの試合を企画した理由は、
1)小さい子どもへのケアは比較的なされているが、12歳くらいの年代層が一番「ほっておかれて」いる
2)各区画にはエージェント(代理人)がいるが、うまく機能しておらず、各地区がばらばらなままである。こういったイベントを通じてエージェントがより有機的に機能することを期待する
3)学校再開まではまだまだ時間がかかり、その間、することを失ってしまいがちな子どもたちに期待と夢を持ってもらう
4)身体を動かすことでたまっているストレスの発散につながる
5)突然区画で分けられて、突然「隣人」になったもの同士が、こういったイベントを通じて、おたがい知りあえ、良い協力関係につながっていくことを期待する
 といったものだ。
 
これも心理社会的ケアの一つである。
山形のサッカー、クラブチーム「ZAO First」よりもらった皆のメッセージ入りの試合球5つとともに、今日はケルマンの街で、もう6個のボール、キーパー用の手袋、審判の旗(これは制作が必要)、コート作りのための長いロープなどを買い込み、いよいよ正念場である。

明日、エージェントたちと会い、各区画をまとめていけるかどうか、始動する予定である。
・2004.2.2 自分に何ができるか
・2004.2.3 サッカーコート完成
・2004.2.6 サッカー大会 その序章 その1

・2004.2.6 サッカー大会 その序章 続き
・2004.2.9 夜の配給
・2004.2.10 いよいよ練習試合が始まった
・2004.2.16 トーナメント本番 決戦の日が来た

・2004.2.16-2 いよいよ決勝だ
・2004.2.16-3 よき仲間と

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